こんにちは。
占いカフェ&バー黒ねこさんのブログをご覧下さいまして、誠に有難うございます。
今年は11月になっても日中は結構暖かく過ごしやすかったですね。
中旬も過ぎると流石に夜は冷えますのでエアコンも付けつつ、ストーブを出しました。
Facebookのお友達が10月の灯油代が6万円を超えたと投稿されているのを見て、北海道はケタ違いだと驚いてます!
今回は電話占い、チャット占いについて実際に私が体験して「占いの本質」と大きくずれて、
かけ離れ過ぎていると思いましたので、お話させて頂きます。
「黒ねこさん」をオープンした5年前の当初は「本物の占いだから当然、お客さんが付く」と、
私は高を括っていました。
けれど、現実はそんなに甘いものではなかったんです。
神戸駅~元町・三宮には至る所に「占いの館」「占いのお店」があります。
よくもまぁ、こんなに占い師がいるもんだと感じる程です!
当然、沢山いればいる程、お客さんは分散されますよね?
八百屋が百軒あって、どこで大根を買うか?のようなもんです。
それぐらいに現在は「お手軽に占い師になれる」時代になっているのです。
そんなに沢山ある中でろくに宣伝費もかけられない貧乏店が、大手の、広告を出して
バンバン宣伝している所に叶うはずがなかったのです・・・(´;ω;`)
私が学んでおります其仙流(きせんりゅう)では、対面鑑定以外は基本、認めていません。
その理由がこれから言おうとしてる事なんですけれど。
鳴かず飛ばず・・・ 数日もお客さんがゼロの日が続きまして、
食べていくために致し方なく、電話占いとチャット占いをしても良いと
其仙流の先生から許可を頂きました。
SNSでよく「占い師になって自宅に居ながら、簡単に稼げる」と広告が出ています。
この、「自宅に居ながら」というのが電話占いやチャット占いだと思います。
知人のネット占いに詳しい方から二ヶ所、紹介をして頂きテストを受けました。
一つは簡単に登録出来る所。
もう一つの方が稼げるけれど審査が厳しいから難しいと・・・
テストは電話で相手方から「私の恋愛を占って下さい」というものでした。
生年月日を聞いて占いの結果を伝えたところ、「不合格」でした。
それは、占いの内容ではなく「占いの時間が短すぎる」という理由でした。
私には理解できませんが「出来るだけ話を長引かせて最低でも30分は鑑定するように
しなければ採用されません。」という事でした。
これは対面鑑定でも聞いたことがありますが「占いの館」などではオーナーが
「霊感がある」と謳って、なるべく時間を引き延ばすように・・・
と指示があったというものです。
これは「時間を引き延ばす=お金を多く払わすため」の行為であって、
相談者の悩みに寄り添ってお役に立つという占いの本質ではありません。
次はチャット占いです。
多くの占い師が登録している運営サイトから、相談者が占い師を選んでチャットで相談をするというものです。
私が在籍していた所は1文字の単価制。
時間制の所もあるみたいですが。
初心者は1文字2円、そこから相談者が評価をして人気が出てランキングが上位になると単価が上がり、3円~5円となっていきます。
最初にチャット占いをした時には凄い拒否反応が出て、
「なんじゃ、こりゃ~~~!!」という感じでした。
だって、、、
ほとんどの相談者さんは出来るだけ文字数を少なくして課金がないように、
工夫を凝らしています。
例えば質問は「彼、私どう?」「彼 〇 ×?」とか・・・
これだけでは相性を聞きたいのか、今後の事を聞きたいのか、はたまた結婚したいのか・・・
あまりにも漠然とし過ぎています。
占い師側には「無料」で返信する機能があります。
それを使ってもう少し何が聞きたいかの情報を求めたりしますが。
終わった時にもまたびっくりします!
「39」
あ、、、「有難う」なのね?!よくぞ考えるものだと感心してしまいます。
チャット占いでは「無料」で返信してくれる占い師は「良心的で良い占い師」と評価されます。
つまり「鑑定の内容、占い師の腕」よりも、文字数が少ない方が優先されるのです。
相談者の為に詳しく鑑定したくても沢山文字を使えば嫌がられます。
私は「お金儲けに走っている」と思われて評価が下がらないように「無料」を
結構活用していました。
相談者もろくに質問しないのは本質的ではないですが、
占い師側も「簡単な言葉で伝えなきゃ」とか「これ以上は無料にしないと気を悪くさせるかも」など、
普通の対面鑑定ではあり得ない、いらぬ気を使って本質的ではありません。
このようにどちらも本質的に相談者のお役に立つことが出来ない占いになってしまうのです。
特にチャット占いに関しては真剣な相談は数%程度で、ほとんどはお遊びの範囲になってしまっています。
本当の占いというものは、真剣な悩みに真剣勝負で挑むものです。
そこには「お遊びの占い」が入り込む余地はありません。
けれども、そこまで命懸けの姿勢が持てる占い師はほとんどいないでしょうし、
「占い」自体がそんなに重たい仕事だとは今の占い師側も相談者側も思っていないのが現実で、
其仙流がずっと昔から憂いていた占い業界が滅びるか、遊びの延長で終わってしまうと、
言っていたのはこういう事なのか・・・
とまざまざと痛感しました。
半年ほどして、耐え切れず「こんな占いでお金を稼ぎたくない」という思いで
覚悟を決めて他に務めて副業をしました。
二年程してやっと自分のお店だけで食べていけるようになりました。
毛嫌いをするぐらいに嫌だった電話占いとチャット占いでしたが、
占い業界の本質的でない現実を体験したことは良かったと思います。
この経験があるからこそ、「本物の占い」を世間に知っていただく活動をしなければ・・・
と強く感じることが出来ましたから。
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